先日、走行中にフロントブレーキマスターのフルード点検窓の劣化が気になり…信号待ちの間に軽く触ったところ「ベリッ」と壊れてしまいました(泣)
特に力を入れたわけではないのですが、かなり劣化していたようです。

その結果、ダダ漏れのブレーキフルードをタンクやら上着やらに飛び散らしながら帰宅するハメに…。
このままでは走れないので即部品注文、交換です。
まずは取り付け可能な部品探し
私の車両はビラーゴ(のコピー車)ですが、どこを探しても純正品は見当たらず。
規格さえ合えば特に問題はないので、コレを購入・使用することにしました。
TW225(200)用のマスターシリンダー。楽天市場で¥4300でした。

左がこれまで付いていたもの。右が今回取り寄せたもの。
これまでのマスターシリンダーは純正ハンドルの角度に合わせて傾斜がついていましたが、今はロボハンに変えたので斜め状態。その点も新しいパーツは水平でGoodですな。
作業工程
まずは旧マスターシリンダー取り外し。

我が愛車はジョッキーシフト仕様でクラッチレバーが無いため、右レバーを外すと非常にスッキリしたハンドル周りに。いいですな、このスカスカ感。
許されるならばこのまま乗りたいところなのですが、これではあまりにもスーサイドすぎる。激甘のリアブレーキだけでは子供をハネたり、自分がトラックにハネられたりする未来しか見えません。
取り外し~分解はボルトをくるくるするだけなので特に問題ないと思いますが、一ヵ所だけ。ブレーキ信号線が入っている部分でちょっとミソがありました。

この裏側にある丸い穴。ココに見えるブラスチックの爪部分を、硬いモノで押してやると・・・

スポンッ!
外れました。写真では小さなマイナスドライバーを使用していますが、できればキズのつかない物を使ったほうが良いかと。

せっかくの機会なので、ブレーキレバーもブラックに交換。
これもTW用のパーツ。約1000円でした。
組みあがり

取り付けは取り外しの逆順。特に難しいところはありませんので、工具さえ揃っていればどなたでも自力で交換可能だと思います。
さぁさぁ、本番はここからですぞ。
コツさえ覚えれば簡単作業、しかし勝手がわからないと意味不明作業の『ブレーキフルード注入&エア抜き』です。
ブレーキフルード交換
交換後したらマスターにブレーキフルードを注いで終わり!…というわけにはいかず、エア抜きが必要。
そのためにはちょっとした道具が必要になります。
こんな感じで専用の工具のセットが売られていますが…ぶっちゃけこんなもんは不要。
私はいつも簡単に・・・

単なるチューブです。これ1本あれば今回のようなマスターの交換や、ブレーキフルードの入れ替えは十分。
長さは20cm程度あれば問題なし。ホームセンターで計り売りの物を購入すれば¥100程度ですぞ。
これを・・・

ここのニップルに接続。そしてほんの少しだけ緩めます。ホースの先は下を向けて、受け皿などを設置しておくのが良いでしょう。
あとはマスターシリンダーにブレーキフルードを入れ、ブレーキレバーをぎゅっぱぎゅっぱの繰り返しです。

慎重に注いで・・・・・ゆっくりブレーキレバーを「ぎゅっ・・ぱっ・・・ぎゅっ・・ぱっ・・」
どんどん減っていくので、そのぶんを足して「ギュッ…パッ…ギュッ…パッ…」

最初のうちは泡が出てきますが、そういうもんです。マメに注ぎ足してエアをかませないように注意しましょう。
ブレーキレバーを素早く握ると「ピュッ!」とブレーキフルードの顔射をくらってしまいますのでご注意を。
余談ですが今から10年以上前、ブレーキフルードを舐めてみたことがあります。どんな味がするのか非常に気になったもので。
周りにいた仲間から「いやいや!ブレーキフルードは猛毒だから!!」と心配されましたが、幸いその後も特に影響なし。薄い焼酎のような風味でした。

そんな思い出に浸りながらぎゅっぱぎゅっぱの繰り返し。先ほどのホースからどんどんブレーキフルードが出てきますが、気泡が多く混ざってきたら終わりが近い証拠。
この泡が完全に出なくなったら完了です。ホースを付けたままニップルを締め、その後にホースを抜き、マスターの液量を確認してフタを閉めて終了になります。
あとがき

ブレーキフルードの交換(エア抜き)は人によって様々なやり方がありますが、この「ホース1本方式」はとても楽でコストもかからず、非常にオススメ。
しいて欠点を挙げるとすれば、無駄に排泄されるブレーキフルードが多くなる・・・という事くらいでしょうか。
なおブレーキフルードは塗装面などを侵食するので、飛び散らないようにくれぐれも注意しましょう。決して舐めたりしてはいけませんよ(笑)