去年の10月から禁煙…というか断煙を開始し、無事に半年6ヵ月(厳密には7ヵ月)が経過しました。さすがにここまで来ると禁煙のメリットとデメリットが顕著に見えてきましたので、同じく禁煙中の方やこれからタバコをやめようと思っている方、単なる冷やかしの方向けにご報告いたします。
結論から言えばぶっちゃけ、
思ってたんと違う!!
という感想です。
禁煙6ヵ月・嬉しい点
まずは「禁煙して良かったなぁ…」と感じる点から。
タバコは百害あって一利なし。禁煙がもたらすメリットは絶大…てな言葉にそそのかされて始めた禁煙ですが、まぁたしかに嬉しい点は多々あります。
経済的に余裕ができた
もうこれは単純計算。1日500円かかっていたタバコ代が半年浮いているわけですから『500x180=90000』で9万円が節約できたということ。
だからといって手元にポンと現金9万円が残っているわけではありませんが、半年間で出費が9万円減っているのは事実です。
実はつい先日、仕事で使用していたモニタを不注意から破損してしまい「ぐああ・・6万円が・・」とヘコんだのです。しかし「待てよ、禁煙のおかげで9万浮いているのだから、買い替えてもまだ3万円得しているな!」と、一見筋が通っているようで通っていない理論でヘコみも回避。
しかもそれは純粋に『タバコ代』だけの話で、経済的な効果はもっと大きいんですよ。
喫煙していた頃は、タバコがなくなるととりあえずコンビニとかに行くじゃないですか。
でも『タバコだけ』で終わる事って少ないんですよね。いつも「ついでに…」と、余計な飲み物やらデザートやらお菓子やらホットスナックやらを買ってしまう。
…で、結局タバコ2個に余計なものが入って会計2000円チーン…てなパターンに。
しかしタバコを買いに行かなければ無駄な買い物をすることもない。これが純粋なタバコ代よりも効果大で、毎月のやり繰りに明らかに余裕が出るようになりました。
部屋がホント汚れない
これは大した話じゃありませんが、どんなに気を付けていてもタバコは汚れる。
仕事デスクに灰皿を置いていた頃は机が汚くなりましたし、周囲の壁紙も真っ黄っ黄。これじゃいかん!とベランダ喫煙システムに変えたものの、今度はベランダの床が灰だらけ。ついでにガラスもヤニだらけ。
(ウチは集合住宅ではありません)
それが禁煙したことによってゼロですよ、ゼロ。
そしてエアコンのフィルターもパソコンの吸気口フィルターもあまり汚れない。
思っていた以上にタバコは部屋を汚していると実感しましたなぁ。
禁65ヵ月・後悔している点
禁煙して後悔…とか言い始めると、禁煙信者はあーだこーだと屁理屈をこねて論破しにかかってきますが、他人がどう言おうと私の中で「後悔」があるということは真実なのです。たとえそれがニコチンによるものであろうと。
単純に喫煙という行為が好きだった
現在喫煙している方、もしくは過去に喫煙していた方、『一番タバコが美味いと感じる瞬間』っていつでしたか?
食後?風呂上がり?朝イチ?うんうん、全部美味いですな。たまらんですな。
私が最も好きなのは、仕事で大自然の中に一人でいる時。
…ストップ!!「山を汚すな」とかそういう話は趣旨から逸れるので勘弁を。もちろん吸殻をポイポイ捨ててはいませんし、落ちた灰がどうのこうのまで言い始める人の相手をする気はありません。
山の奥深くや、高原、海など、空気の美味い自然の中でタバコを吸うのが格段に幸せだったんですよ。それが無くなってしまったのがなによりも悲しく、仕事中に虚しさを感じるようになってしまいました。
…と、聞こえてきますよ、禁煙信者の狂信的な屁理屈が。
『煙が美味いというのはニコチン依存による錯覚。初めて吸った時のことを思い出して下さい、美味しかったですか?それよりも綺麗な空気を深呼吸するほうがよっぽどおいしいのです』
…とか言ってくるんですよね?ええ、わかっていますとも。
しかしね、錯覚だろうと幻想だろうと妄想だろうと、私が綺麗な空気の中であえて有害な煙を吸ってウマイと感じていたことは事実。たとえそれがニコチンが作り出す効果であろうとも、です。
わたしゃ自他ともに認めるブス専ですが、それに対して
『あのブスを可愛いと思うのは錯覚。初恋を思い出して下さい、この女に惚れますか?それよりももっと整った顔のコのほうが可愛いのです。目を覚ましなさい』
…とか言われて好みが変わります?好きな女のタイプも、好きな食べ物も、全て『自分の価値観』で決めること。他人がどうこう言って捻じ曲げるほうが間違いってもんです。
というかニコチンなんぞ入ってなくて良いんです。『口にくわえてモクモクするもの』が大好きなんです。自宅で仕事中、たまに線香をくわえてみたりしますもの。
タバコ愛が無くならない
離脱症状も無くならない
これが一番『騙された!』と思っている点。
禁煙信者の話じゃドコを見ても『禁煙直後は吸いたい気持ちが強いが、1~2ヵ月で落ち着き、半年経つ頃にはほとんど無くなる』とか書いてあるじゃないですか。
わたしゃもう禁煙半年ですが、猛烈にタバコ吸いたいっつーの!!
禁煙すると「他人のタバコの煙がくさくなる」とも聞きますが、たまにコンビニ前で喫煙している人のそばを通ったりするとめちゃくちゃイイ匂いでたまらんってば。
喫煙している人間の目の前で深呼吸したいくらいですよ(ニコチン吸っちゃうのでしませんけど)。
そして離脱症状(禁断症状)に関しても、喫煙欲求と同じく徐々に落ち着いてくるとされていたのに・・・禁煙1ヵ月目くらいの頃に感じた朦朧感と眠気。これがいまだに抜けない。
頻度はだいぶ減ったものの、それでも週に1~2日は意識がボーッとして全く集中できなかったり、眠くて眠くてなにもできなくないほど。
「最初はつらいが、いずれ落ち着いてくる」なんてデタラメを鵜呑みにした私がバカだったわけですが、ホントそういう事をネットで広めるのはやめて欲しいですな…。
めちゃくそ太った
これは一般的に言われている『禁煙すると食べ物がおいしくなるため、食べ過ぎて太る』とは別。
私は典型的な『ストレスを感じると過食に走るタイプ』なんですよ。
タバコが吸いたくて吸いたくてたまらない気持ちが6ヵ月間続きっぱなしなため、そのストレスで食べるわ食べるわ。さらにコロナ禍の運動不足もたたり、一気に体重が増加。ヤバい事になってしまいました。
健康になるどころか、むしろ不健康な状態です。
禁煙の効果・噂と現実
『禁煙するとこんな良い事があるよ』と言われていた事に対し、禁煙6ヵ月達成時点での私の現実を箇条書きにまとめてみると…
- 経済的に余裕ができる
→たしかに。かなり実感できる。 - 時間に余裕ができる
→喫煙も有意義な時間だったので、そうは思わず - 顔や手の肌が健康的になる
→昔から肌は綺麗なタイプだったので、なーんも変わらず - 登り階段でも息が切れなくなる
→昔から息なんぞ切れなかったので、なーんも変わらず - 味覚・嗅覚が敏感になる
→昔からかなり敏感なので、なーんも変わらず - 睡眠が改善される
→たしかに寝つきはよくなったが、昼間も眠すぎて困る - 集中力は一時的に落ちるが、徐々に正常に戻る
→低下したまま。喫煙していた頃のほうがよっぽど仕事が捗る - 血流が良くなって肩コリなどが改善される
→超肩コリもちだが、改善された気はしない - タバコを吸いたくなくなる
→いやいや、めちゃくちゃ吸いたいってば - タバコの煙が嫌いになる
→いやいや、めちゃくちゃ好きだってば
…といった感じですな。
これだけ聞くと「禁煙した意味、あまりないじゃん」と言われそうですが、まったくもってその通り。思っていたほど良い効果は感じられず、ぶっちゃけやめなけりゃ良かったとすら思ってますよ。
もちろん心筋梗塞リスクなど、目に見えない部分でのメリットはあると思います。ただなんとも判断できないので項目には含めませんでした。
『禁煙半年達成』のまとめ
こう言っちゃなんですが、禁煙を半年続けての実感としては…
メリット3割・デメリット7割
ってのが正直なとこ。
もちろんあくまで私個人の感想ですので、全ての禁煙者やこれから禁煙しようとしている方に当てはまるとは思っていません。しかしだからといって屁理屈こねて否定されても困りますけど。
まぁ「もう二度と吸わない」と決めてしまったので、たとえデメリット10割になろうとも喫煙者に戻る気はないんですけどね
「健康のため」や「経済のため」ならまだしも、「自分との約束」は死んでも破れませんから。