禁煙外来やパッチ等に頼らない『完全自力の我慢禁煙』もどうにか1ヶ月が経過。

だいぶ離脱症状も弱くなり、「うぉぉぉ…吸いたいっ」という強い欲求は一日に数回ほど。その衝動が治まるまでの時間も短くなっております。

そして喫煙時と比べて身体にも変化が。

今回は『禁煙を1ヶ月続けて感じた5つのメリットと2つのデメリット』について、個人的な感想をお話してみようかと。禁煙を開始したばかりの方、これから始めようとしている方の励みになれば幸いです。

5つのメリット

まずは5つのメリットから。

喫煙者はあれこれと理由をつけてタバコの正当性を主張したがりますが、やはりニコチン中毒から開放されて冷静な頭で考えれば禁煙はメリットだらけ。

大きな事から順番に、項目に分けて説明していきます。

集中できる時間が伸びた

私は仕事柄ちょっとした物書きをせねばならない事があるのですが、喫煙していた頃は…

『書き始める』
 ↓
『1時間ほどで詰まる』
 ↓
『タバコ休憩。アイデアが湧く』
 ↓
『ペンが進む』

 ↓
『しばらくすると再び詰まる』
 ↓
『タバコ』

…という繰り返しで文章を綴っていました。

今までタバコを減らしはしても、完全な禁煙をしなかった理由はこの『物書きにタバコは必須』という信念にも似た考えから。

『タバコを吸うと集中できる…というのは錯覚。集中できているのではなく、体内のニコチンが減少して落ち着かなくなった状態(軽い離脱症状)を、タバコで落ち着かせているだけ』

…という理屈は知ってはいるものの、現状タバコを吸わないと書けなくて仕事にならないのは事実。世間を見て下さい、小説家・脚本家・映画監督・等々…ヘビースモーカーが多いじゃないですか。創作活動を生業とする者にはタバコは必須なのだ・・・と。

ところがですね、やはり禁煙成功者と医療関係者の言う事は本当だったんですよ。

ニコチンを断って1ヶ月を迎えた今では…

『書き始める』
 ↓
『タバコが吸いたくなるが、自力で集中しようと努力しているうちにタバコの事を忘れる』
 ↓
『気づけばペンが進んでいる』

…という、『タバコ無しでも仕事ができる。むしろ以前より捗る』という状態に。

タバコに頼っていた頃に比べ、「よし、やるぞ」と集中していられる時間が格段に伸びているのです。これが一番の衝撃でした。

眠れるようになった

私はもう20年近く睡眠障害があり、寝付きが非常に悪い。「さぁ眠るぞ」と努力しなければ眠ることはできず、「ごめん、気づいたら寝ちゃってた」などと言う人間が全く理解できない。

え?眠る気もないのに眠っちゃうってどういうこと?…と。「寝オチ」なんて夢のまた夢です。

ところが禁煙1週間あたりから、離脱症状のせいで鬼のような眠気に襲われ続けて朝も昼も眠い。夜になる頃にはどう頑張っても起きていられない。

禁煙2週間を過ぎたあたりに異常な眠気は落ち着きましたが、そのまま『夜=眠くなる』という普通の人らしい生活に変わりました。

情緒が安定した

別に普段から情緒不安定だったわけではないですが・・・今までなら怒ったり悩んだりしていたような出来事に遭遇してもあまり精神に影響を及ぼさないようになりました。

なんというのでしょう、知ったふうな言い方をすれば視野が広くなったような感覚。なにかあっても、落ち着いて一歩引いて自分を見れるようになった…といった感じでしょうか。

おそらくニコチン中毒でバカになっていた脳ミソが少しづつ正常に働くようになってきたのでしょう。喫煙中はずいぶんと短絡的だったなぁ…と、恥ずかしさすら感じます。

精力が増した

これはあまり深く説明するのはアレなので、さらっと。

若い頃から性欲はかなり強いほうなのですが、さすがに年齢的に身体のほうがなかなか言うことを聞かなくなり…今じゃアチラのほうは年相応といった感じ。しかし禁煙2~3週間目あたりから「朝に元気」になるようになり、夜のほうも「10年前に戻った」と思えるような元気っぷり。

少々困る部分もありますが、正直嬉しいことです。

使える時間が増えた

これは単純に『喫煙していた時間を他の事に使えるようになった』ということもありますが、それ以外にも

『タバコの灰でデスク周りやベランダが汚れる事がなくなったので、いちいち掃除する時間も不要になった』

『タバコがなくなったからといって、わざわざコンビニに買いにいく必要もなくなった』

…などなど、やめてみると今まで喫煙に付随して消費していた時間が意外に多いということに気づく。

一服なんてたかが数分、灰の掃除といってもそれも数分程度だろう…と思うかもしれませんが、それら全てが無くなると予想以上に「使える時間が増えた」と実感できます。

2つのデメリット

『喫煙は百害あって一利なし』とは有名な言葉。

しかし挙げればそれなりにデメリットはあるもの。代表的なものが『タバコミュニケーションが無くなる』でしょう。

これまでは「タバコを吸う」という共通の行為でとれていたコミュニケーションが無くなってしまい、そのぶん人との関わりが薄くなってしまう…というもの。これは職場などで顕著なようです。

…が、私はビジネスマンでも会社務めでもありませんので関係ない。しかしそれ以外で2つ、現時点で感じる些細なデメリットがあります。

暇な空き時間が増えた

メリットで挙げた『使える時間が増えた』と関係するのですが、これまで数分~十数分の待ち時間は「タバコを一服」する事でなんなく潰せていたのに対し、今では何もすることなくボーッと待つ事に。

タバコミュニケーションとは無縁ですが、この「ちょっとした時間潰し(数分~数十分)」が必要になることがとても多い職種なので、タバコを吸わないとただただ暇なんです…。

怪しい目で見られる

これは一般の方にはまったく関係ないデメリットだとは思うのですが…

職業柄、じーっと何かの状況や人の流れなどを観察することが多く、そういう時は街角の喫煙所を利用したり、他の人に迷惑をかけない場所でタバコを一服しながら眺めるのです。そうすると周囲から見ても自然で特に怪しくはない。

しかしタバコを吸わないとなると、ただぼーっと突っ立って見ていたり、道路脇に座ってじーっと見ることになるのです。これがまたメチャクチャ怪しい(笑)

まとめと後書き

ちなみによく言われる『鼻が効くようなる』『舌が敏感になって食べ物が美味しくなる』というメリットは私にはありませんでした。喫煙時からそれらは人より勝っていたので、やめても変わらんようです。

総じて考えれば5つの大きなメリットに対し、2つのデメリットは工夫すれば改善できるような事柄。やはり『喫煙を続けるよりも、禁煙したほうが良い』という結論は正しいようです。

禁煙に挑戦した人間の8割は2年以内に再喫煙する…という話も聞きますが、ここまでメリットを実感できればもう喫煙者に戻ろうという気持ちはさらさら無いですなぁ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です