国内でも利用者が多い『楽天トラベル』、宿泊先を決める際は他の方が書いた『クチコミ(お客さまの声)』を参考にする方も多いかと思います。

…が、これが実に詐欺くさい。ちょっとした不満程度ならばそのまま反映されていますが、事細かに宿側の不手際を記載すると、『不適当と判断したため【「お客さまの声」利用規約 第5条1項に該当】』という理由付きで

投稿が削除されることがあります

たしかに不適切なクチコミ(従業員の名前を晒して批判、虚偽の情報操作、等)は削除せにゃならんでしょうが、事実をそのまま、冷静に書いただけで削除ってのはもはや詐欺と言っても良いのではないかと。

トラベルだけに限らず何かと汚いやり口で批判の多い楽天グループですが、ホントひでぇ会社だなぁ…と。

とあるビジネスホテルで…

まずは私が体験したことをそのまま書きますと…

日本国内のとある低料金のビジネスホテル(素泊まり1泊5000円程度)の宿泊でのことです。

私は仕事の機材を部屋に置いているため、何泊だろうと清掃は入って欲しくない。その旨はチェックイン時に確認し、ホテル側で「3日に1度は入らなければならない」等の決まりがあれば、その日を確認して機材を全て持ち出しておくようにしています。

そのホテルには1週間ほど滞在したのですが、チェックアウトまでゴミとタオルの交換だけで良いとの事でしたので、毎朝ゴミ箱とタオルをドアの前に出し『起こさないで下さい』のプレートをノブにかけて外出していました。

とある朝、その日は早めにホテルに戻る予定だったので、フロントに「今日は昼くらいには戻る」と伝えたところ、「では清掃はそれまでに済ませておきます」との返答。「いえ、清掃は不要にしていますので」と返し、それで外出しました。

そして予定通り昼に戻ってきてフロントに部屋番号を伝えたところ、「清掃の確認をするのでお待ちください」とのこと(朝とは別の人)。「いえ、清掃は不要にしていますので」と言ってカギを受け取ろうとしても、「ちょっとお待ちいただいて良いですか?確認しますので」と言い張って聞かないため、仕方なく椅子に座って待つことに。

するとなにやら「〇〇〇号室、清掃終わっていますか?」と電話をかけているじゃないですか。

再びフロントに向かい、「いや、清掃は不要だといったよね?ゴミ箱も出して『起こさないで下さい』のプレートもノブにかけてるから」と言っても「お待ちください」の一点張りで取り付く島もない。

さらにまたされること数分。明らかに嫌な予感がしているところにフロントの女性が近寄ってきて「すいません、清掃入っちゃったみたいです…」と。

おいおいおいおい!!!
おまえが「清掃終わってますか?」とか言ったからだろ!?

慌ててカギを受け取り、急いで部屋に言ってみれば・・・・・絶句。

絶対に入ることはないと思っていたため、机の上は仕事の機材と前日等のアメニティやそれらが入っていた紙袋などをごたごたと置いていたのですが、こちらの私物を漁るようにして使用していないアメニティや残しておいたティーバッグのお茶などを全部回収。ドアノブにタオル類をかける際に使われていた紙袋も、こちらの荷物を勝手に動かして全て回収。そして仕事の機材は適当にどけられたまま。

もちろんその日もタオル類はドアの外に出し、ノブには『起こさないで下さい』のプレートはかけて外出しています。

タオルの交換と一緒に毎日1個づつ置いていくティーバッグのお茶は、仕事の後半になってからゆっくりおかわりして飲もうと思い、残しておいたものです。それを私の『私物』と呼んで良いのかはわかりませんが、荷物を漁ってまで回収するのはいかがなものかと。

紙袋にしたって再利用のために回収したい気持ちはわかります。しかしそれも仕事の機材の下にたたんでおいていたので、それを勝手にどけてまで回収していくというのは常識外れでしょう。

クチコミ投稿、しかし1週間ほどで削除

もちろん格安系のビジネスホテルですので、「だったら高いとこに泊まれば良いだろ」と言いたい気持ちもわかります。

しかし『客の物に勝手に触らない』は、安かろうと高かろうとビジネスホテルであれば常識以前の問題。外国ならばわかります。しかし地方の田舎とはいえ、日本国内での話です。

・・・・という事の顛末を『お客さまの声』に投稿しました。

決して暴言等は書いていません。冷静に、起こった事実をそのまま記載しました。「客の私物に勝手に触れるのはホテルの対応としては非常識だ」とは書きました。

それに対し、ホテル側からはありきたりな言葉ですが謝罪の内容で返信コメントもいただきました。

ところがそれから一週間後・・・・前述の、

不適当と判断したため【「お客さまの声」利用規約 第5条1項に該当】

という理由でクチコミからは削除されてしまいました…。

「お客さまの声」利用規約 第5条1項とは

楽天トラベルが定める利用規約・第5条1項とは、『禁止事項』に関するもの。

個人名・企業名を出してはいけない、他の評価に対する批判をしてはいけない、営利宣伝をしてはいけない・・・等々、至極当たり前の禁止事項が並んでいます。

おそらく私がひっかかったのは第5条1項の(4)にあたる、

当社、宿泊・運送機関等、または第三者に対し、誹謗・中傷・差別的となる表現や、名誉毀損・プライバシー侵害・肖像権侵害・著作権侵害等となる内容を含むもの

という部分でしょう。

これが明らかに暴言を用いてホテルの対応を批判したならばまだわかります。しかしホテルの落ち度をありのまま指摘することが『宿泊機関に対する誹謗・中傷』と捉えられるならば、クチコミの意義が無いのではないでしょうか。

つまり楽天としては…

予約者を減らすような余計なことを書くな

という事なのでしょう。

その理屈でいけば、もし当記事を楽天トラベルの人間が読んだとしたら『当社に対する誹謗・中傷である』と判断するのでしょう。

『自分側にとって不利益な発言』『誹謗・中傷』って・・・小学生もしくは屁理屈だらけで自己中心的な人間の主張そのもの。あまりにも汚い運営方針ではないかと。

結論

私は正義中毒ではありませんので、「楽天トラベル、絶対に許さない!!」などというありがちな批判をする気は毛頭ありません。

ネット世界には多いじゃないですか、ひたすらムキになって自分の主張を広めようとする方が。

もちろん今後も楽天トラベルは利用しますよ。こんなことで「もう二度と使わない!!」なんて小学生みたいなことは言いませんって。

個人的な感情としては決して良い気分ではありませんが、この『運営側に不都合なレビュー(クチコミ)は削除する』というのも世の中じゃよくある話ですし。そこに拒否反応を示していたら今の社会では生きていけません。

間違いに対し声を上げることは大事ですが、自分が不愉快な思いをするたびにいちいち激しく批判していたら、それこそ『自分に対する不利益は誹謗中傷』と判断する楽天トラベルと同じじゃないですか。

ちょっと調べたところ、同じような体験(宿泊先の不手際を指摘したところクチコミが削除された、という方)がけっこういるようでしたので、私もそういうことがありました、というだけの記事です。

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