長いこと相棒として一緒に過ごした「OM-D E-M10」ですが、このたび諸事情により「O-MD E-M1」を中古にて購入する事になりました。

今回は「なぜ今、旧E-M1なのか」といった点をメインに垂れ流そうと思います。

OM-D E-M10

OM-D E-M10

そのルックスに一目惚れして、即決衝動買いしてしまった「OM-D E-M10」

購入した当時はOMシリーズのなんたるかも知らず、ただただ「クラシカルでかっこいいカメラ」という印象で手を出しました。

一眼とミラーレスの違い、センサーサイズの違い、そんな事すらしっかり理解していない、素人時代です。

このカメラのおかげでたくさんの事を学ぶ事ができ、私にとって、まさに入門機としての役割を担ってくれました。

これが人生を変えるきっかけとなり「カメラは遊び道具」から「良き相棒」に変わり、現在では「仕事の道具」となりました。

企業に所属しているガチのカメラマン、というわけではないのでE-M10でも十分役割を果たしてくれているのですが・・・フリーとは言え、仕事となるとやはりワンランク上が必要な場面が多くなり、買い替えに踏み切ったわけです。

E-M5 Mark2

現在、OM-DシリーズはE-M10がMark3、E-M5はMark2まで展開されています。そして来年(2019年)には新型が発表される噂もあります。

おそらく同じように買い替えを検討した方、そして新規購入を検討した方の中には「E-M5 Mark2(新品)」と「旧E-M1(中古)」で悩んだ方が多いと思います。

私もそこで非常に悩みました。数値的な性能だけならE-M5Mark2が上ですし、中古での購入はリスクもあります。

そしてE-M1は正直、そのルックスが好きではありませんでした。

とにかくOM-Dの持つ雰囲気にグリップ部分が似合っていない。クラシックなのかモダンなのか、中途半端でいびつな形状だと感じていました。

 

それでも私がE-M5 Mark2を選ばなかった理由を挙げてみます。

・バリアングル液晶はOM-Dには似合わない

・E-M10とルックスが類似している。

・高性能とはいえ、中途半端な位置付け

バリアングル液晶に関しては、本当に個人的な好みの問題になります。

フレキシブルに角度対応できるのは本当に便利だと思います。現にサブ機はバリアングル液晶搭載のニコンを携行しています。

しかし、OM-Dには似合わない。「便利で高性能な道具」を求めるだけなら、オリンパスにこだわらずとも他メーカーで多くの良い製品があります。あえてオリンパス機を選ぶ理由として「独特の所有欲を満たしたい」という自己満足もあります。

バリアングル液晶ではその自己満足が薄くなってしまうのです。私の場合は、ですが。

 

ルックスに関しては、前述した「E-M1の形状が嫌い」という点と矛盾するのですが・・・

単純に「さほど見た目が変わらない」よりも「ガラっとイメージチェンジしたい」という気持ち、そして「おそらく慣れれば好きになるだろう」という希望的観測です(笑)

加えて、仕事として撮影をする際にE-M10/E-M5のルックスは「プロっぽくない」ため、クライアントの方からの印象が違います。

くだらない見栄のように感じるかもしれませんが、ここは意外に重要な点なんです。

カメラに詳しい方であれば「E-M10とE-M5、E-M1の違い」「各モデルの性能の違い」などを理解していますが、依頼をいただくのはそうでない方が大半です。

「パンフレットの写真を頼んだら、小さなカメラで撮影していった」という印象を抱かれる。それはどんなに提出する写真のクオリティが高かったとしても、あまり好ましい事ではありません。

たとえ無意味なハッタリだとしても「安心感」を与えられる要因になるなら・・異形だろうとE-M1です。

なにせ私は身長が高く、手も大きいため・・・10や5を持つと小さなコンデジみたいになってしまうんです。。。。

OM-D E-M1

OM-D E-M1

というわけで、OM-D E-M1です。やはりこうやって写真で見ると、その美しいデザインをグリップが台無しにしてる気がします。

購入時のレリーズ回数は3887回。発売から4年を経過している製品で、このレリーズ回数の少なさは幸運でした。

E-M5 Mark2を比較しておきながら、E-M1 Mark2は検討しないの?と思われる方もいるでしょう。2018年現在、E-M1にもMark2が登場しています。

「大柄なルックスでフラッグシップ、というならばE-M1 Mark2を買えば良いじゃないの」と思うのはもっともです。

ですが、絶対にシルバー。これだけは譲れないのです。

E-M1 Mark2にシルバーモデルが展開される、もしくは2019年に発表されると噂されている「過去最高性能(との噂)」の新型機にシルバーモデルがあれば、購入を検討します。

そしてMark2はバリアングル液晶。それも購入したくない大きな理由です。

 

M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8

結局のところ「あっちを立てればこっちが立たず」の迷走を重ねた末、「中古でE-M1を購入し、次のモデルを待つ」という選択に至ったわけです。

結果としては満足で「やはりE-M1にして良かった」と思っています。

散々E-M1のルックスに対して「いびつ」だの「異形」だの言っていましたが、PROレンズを装着したE-M10も負けず劣らず異形でした。

E-M10 7-14mm

M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO を装着したE-M10です。

カメラにレンズが付いているのか、レンズにカメラが付いているのか・・・といった状態です。

私は手が大きく握力も強いため、ホールドや取り回しに問題はありませんし、これはこれで個性的でアリだと思うのですが・・・バランスとしては良くありません。

OM-D E-M1 7-14

E-M1に装着するとやはりバランスは良くなります。異形のグリップ部が目立たなくなる、という予想外の効果もあります。

しかしやはりE-M10と比べてしまうとスタイリッシュさが劣ります。本当にE-M10(初期型)のルックスに惚れ込んでいたので、この感覚は一生変わらないような気がします。

あとがき

自分を育ててくれたE-M10、本当はずっと所有していたかったのですが、やむを得ない理由で私の手元からは離れていきました。

初めて交際した恋人のような感覚なので、おそらく一生私の心の中に残ることでしょう。男ってそういうの引き摺りますよね(笑)

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